「アールグレイ」と「ダージリンティー」の違いとは?茶葉・香り・味わいなどを比較!
紅茶の定番としてよく知られている「アールグレイ」と「ダージリンティー」は、どちらもスーパーやカフェなどでよく見かける紅茶ですが、明確な違いがよく分からないという方もいらっしゃるのではないでしょうか?
実は、この2種類の紅茶は、「名前が付けられている基準」そのものが異なっているのです。
アールグレイは基本的に「ベルガモットの香りをつけたフレーバーティー」の一種で、ダージリンティーは「インドのダージリン地方で作られる紅茶」のことを指しています。
そのため、単純に「別の茶葉」と考えるだけでは、その違いを正しく理解することはできません。
そこで、本記事では、茶葉・産地・香り・味わい・飲み方などを比較しながら「アールグレイとダージリンティーの違い」について分析していきます。
それぞれの紅茶が「どんな人におすすめなのか」も紹介しますので、紅茶選びで迷っている方は参考にしてください。
アールグレイとは何か?
アールグレイとは、「ベルガモットという柑橘類の香りをつけたフレーバーティー」の一種のことです。
紅茶の茶葉をベースに作られますが、「アールグレイ」という名前は茶葉の品種や産地を表しているわけではありません。
実際には様々な種類の茶葉が使われており、主に以下のような茶葉をベースにしたアールグレイが存在します。
・セイロンティー
・中国産の紅茶
・アッサム
・ダージリン
ベースとなる茶葉が変われば、同じアールグレイでも味わい、渋み、コクなどに違いが出てきます。
そして、アールグレイは「どの茶葉を使っているかではなく、ベルガモットで香りづけされているかどうか」がポイントです。
ベルガモットの香りには、一般的に「爽やかさ・華やかさ・ほのかな苦みを思わせる上品さ」があります。
普通の紅茶よりも香りがはっきりしているため、紅茶そのものの味だけでなく、香りを楽しみたい方にも向いています。
また、ホットだけでなくアイスティーにしても香りを感じやすく、さっぱりと飲みやすいのも特徴でしょう。
このようにアールグレイは特定の茶葉そのものを指すのではなく、「ベルガモットの香りを楽しむためのフレーバーティー」だということです。
ダージリンティーとは何か?
ダージリンティーとは、「インド北東部のダージリン地方で生産される紅茶」のことです。
アールグレイが「ベルガモットで香りづけしたフレーバーティー」であるのに対して、ダージリンティーは「どこで作られた紅茶なのか」という産地によって区別されます。
そのため、「ダージリン」という名前自体が特定の香料や味つけを意味しているわけではありません。
ダージリンティーの大きな特徴の一つが、「収穫する時期によって味や香りが変化すること」であり、代表的なものとして以下の3つがあります。
・ファーストフラッシュ:春に摘まれる茶葉で、若々しく爽やかな香りと軽やかな味わいが特徴です。
・セカンドフラッシュ:初夏から夏頃に摘まれる茶葉で、コクや香りが深まり、マスカテルフレーバーが感じられるものもあります。
・オータムナル:秋に摘まれる茶葉で、比較的まろやかで落ち着いた味わいになる傾向があります。
ダージリンティーは、一般的に「花や果実を思わせる繊細な香り」「爽やかな渋み」「すっきりとした後味」を楽しめる紅茶です。
濃厚なコクを前面に出すタイプというよりは、茶葉そのものが持つ香りや風味をじっくり味わうタイプの紅茶だと言えるでしょう。
このようにダージリンティーは、「インドのダージリン地方で生産される、香り豊かな産地銘柄の紅茶」だということです。
アールグレイとダージリンティーの明確な違いは何か?
アールグレイとダージリンティーは、どちらも「人気の高い紅茶」と言っても過言ではありません。
しかし、「分類の基準」「香り」「味わい」「向いている飲み方」などの部分に違いがあります。
この項目では、「2つの紅茶の具体的な違いが何なのか」をチェックしていきましょう。
「分類」の違い
アールグレイとダージリンティーの最も大きな違いは、「名前が付けられている基準」です。
アールグレイは、「ベルガモットの香りをつけたフレーバーティー」を指しています。
その一方で、ダージリンティーは、「インドのダージリン地方で生産された紅茶」のことです。
・アールグレイ:「香りによる分類」
・ダージリン:「産地による分類」
上記のような分類になっているため、この2つは必ずしも「完全に別物」ではありません。
ダージリンの茶葉にベルガモットの香りをつければ、「ダージリンをベースにしたアールグレイ」として楽しむこともできるということです。
「産地」の違い
ダージリンティーは、「インド北東部に位置するダージリン地方で生産される紅茶」であり、産地が明確に決まっているのが大きな特徴です。
一方、アールグレイには特定の産地というものはなく、様々な茶葉(セイロンティー、アッサム、ダージリンなど)をベースに作ることができます。
そのため、同じアールグレイでも、メーカーや商品などによって味わいやコクに差が出てくるでしょう。
「茶葉」の違い
ダージリンティーに使われるのは、「ダージリン地方で栽培・生産された茶葉」です。
一方、アールグレイは「特定の茶葉を指す名称」ではないため、使用される茶葉は商品によって異なります。
例えば、すっきりした味わいのセイロンティーを使ったものもあれば、コクの強いアッサムを使ったものもあります。
アールグレイを選ぶ時は、ベルガモットの香りだけでなく、ベースになっている茶葉にも注目すると好みに合うものを見つけやすくなるでしょう。
「香り」の違い
アールグレイは、「ベルガモットによる柑橘系の爽やかで華やかな香り」が特徴です。
カップに注いだ瞬間から香りを感じやすく、紅茶の香りをしっかり楽しみたい方にも向いています。
その一方で、ダージリンティーは、「茶葉そのものが持つ繊細な香り」が魅力です。
花や果実を思わせるような香りがあり、セカンドフラッシュでは、熟した果実やぶどうを思わせる「マスカテルフレーバー」が感じられるものもあります。
・アールグレイは「香りを加えて楽しむ紅茶」
・ダージリンは「茶葉から生まれる香りを楽しむ紅茶」
上記のように「香りの違いが出てくる」と考えておくと分かりやすいでしょう。
「味わい」の違い
アールグレイの味わいは、「ベースとなる茶葉」によって大きく変わってきます。
「軽く爽やかなもの」から「しっかりとしたコクや渋みを感じられるもの」まで多種多様です。
ただし、どの商品でもベルガモットの香りがアクセントになっているため、後味に爽快感を感じやすい傾向があります。
その一方で、ダージリンティーは、「爽やかな渋み」「繊細な甘み」「軽やかな口当たり」が特徴です。
・春摘みの「ファーストフラッシュ」は爽やか
・夏摘みの「セカンドフラッシュ」は芳醇
・秋摘みの「オータムナル」はまろやか
収穫時期によっても風味が異なるため、上記のような違いを楽しめるでしょう。
「水色(すいしょく)」の違い
紅茶では、カップに注いだお茶の色を「水色(すいしょく)」と呼びます。
アールグレイの水色は、「どのような茶葉が使用されているか」によって変わってきます。
・明るいオレンジ色のもの
・赤みの強いものや濃い褐色になるもの
一方、ダージリンティーも収穫時期によって水色が変わります。季節による違いも楽しめます。
・ファーストフラッシュは「比較的淡く明るい色」
・セカンドフラッシュは「やや濃い琥珀色」
どちらも一概に「この色」と決めることはできませんが、特にダージリンは収穫時期による変化が特徴的だと言ってもいいでしょう。
「向いている飲み方」の違い
アールグレイは、様々な飲み方(ストレート、ミルクティー、アイスティーなど)で楽しめます。
特にベルガモットの爽やかな香りは冷やしても感じやすいため、アイスティーとの相性が良いのも特徴です。
また、コクのある茶葉を使ったアールグレイなら、ミルクを加えても香りが残りやすく、華やかなミルクティーを楽しめます。
その一方で、ダージリンティーは、茶葉本来の香りを楽しむためにストレートで飲むのが特におすすめです。
砂糖やミルクを加えずに飲むことで、繊細な香りや爽やかな渋みを感じやすくなります。
もちろん、好みに応じてミルクを加えても問題ありませんが、ダージリンらしい香りを楽しみたい場合は、まずストレートで味わってみるといいでしょう。
最も重要なのは、アールグレイは「香り」、ダージリンは「産地」を基準にした名称であるという点です。
| 比較項目 | アールグレイ | ダージリンティー |
|---|---|---|
| 分類 | フレーバーティー | 産地銘柄の紅茶 |
| 名前の基準 | ベルガモットで香りづけされていること | ダージリン地方で生産されていること |
| 産地 | 使用する茶葉によって異なる | インド北東部のダージリン地方 |
| 茶葉 | セイロン、アッサム、ダージリンなど | ダージリン地方で生産された茶葉 |
| 香り | 柑橘系の爽やかで華やかな香り | 花や果実を思わせる繊細な香り |
| 味わい | ベースの茶葉によって異なる | 爽やかな渋みと上品な味わい |
| 特徴 | ベルガモットの香りを楽しむ | 茶葉そのものの香りや風味を楽しむ |
| ストレート | ○ | ◎ |
| ミルクティー | ○~◎ | ○ |
| アイスティー | ◎ | ○~◎ |
ベルガモットの爽やかで華やかな香りを楽しみたいなら「アールグレイ」、茶葉そのものが持つ繊細な香りや季節による味わいの違いを楽しみたいなら「ダージリンティー」が向いています。
その日の気分や飲み方、好みの香りに合わせて選んでみると、紅茶の楽しみ方がさらに広がるでしょう。
2種類の紅茶は「どちらの方が飲みやすい」のか?
どちらの紅茶が飲みやすいかは、「香りの好み」や「紅茶にどのような味わい」を求めるかによって変わってきます。
一般的には、「柑橘系の香りが好きで、華やかな風味を楽しみたい方」にはアールグレイが向いています。
その一方で、「香料のない自然な紅茶の香りや、すっきりとした味わいを好む方」にはダージリンティーが飲みやすく感じられるでしょう。
華やかな風味を楽しみたい方:「アールグレイ」
アールグレイは、「ベルガモットによる爽やかな柑橘系の香り」が特徴の紅茶です。
【アールグレイが飲みやすいと感じる人】
・レモンやオレンジのような柑橘系の香りが好き
・香りのはっきりした紅茶が好き
・ストレートだけでなく、ミルクティーやアイスティーでも楽しみたい
・普通の紅茶より少し華やかなものを飲みたい
また、ベルガモットの香りによって紅茶特有の渋みが和らいだように感じることもあるため、紅茶の渋さが少し苦手な方でも親しみやすいでしょう。
ただし、香りがはっきりしているため、フレーバーティーが苦手な方には「香りが強すぎる」と感じられることもあるかもしれません。
すっきりとした味わいを好む方:「ダージリンティー」
ダージリンティーは、「茶葉そのものが持つ華やかで繊細な香り」と、「爽やかな渋み」が特徴です。
【ダージリンティーが飲みやすいと感じる人】
・香料のついた紅茶が苦手
・紅茶本来の風味を楽しみたい
・すっきりとした後味が好き
・ストレートティーをよく飲む
特に軽やかなタイプのダージリンは、濃厚な紅茶よりもすっきりと飲めるため、食事やお菓子と合わせても楽しみやすいでしょう。
一方で、ダージリンには独特の渋みや繊細な香りがあるため、紅茶をあまり飲み慣れていない方には、少し特徴がつかみにくく感じられるかもしれません。
ミルクティーにする場合:「アールグレイ」
ミルクティーとして飲む場合は、「アールグレイの方が親しみやすい」と感じる方も多いでしょう。
「ベルガモットの華やかな香り」と「ミルクのまろやかさ」が合わさることで、優しい口当たりになります。
特にコクのある茶葉をベースにしたアールグレイは、ミルクを加えても香りが負けにくく、満足感のある味わいになるでしょう。
その一方で、ダージリンティーは繊細な香りが魅力なので、ミルクを多く加えると本来の香りが分かりにくくなることがあります。
そのため、ダージリンの特徴を楽しみたい場合は、まずストレートで飲んでみるのがおすすめです。
紅茶初心者の場合:「紅茶の香りで決める」
紅茶を飲み慣れていない初心者の場合は、以下のような選び方がおすすめです。
・香りの好みがはっきりしているなら「アールグレイ」
・紅茶らしい味を知りたいなら「ダージリン」
柑橘系の香りが好きな方であれば、アールグレイは特徴が分かりやすく、最初の一杯としても楽しみやすいでしょう。
一方で、「まずは紅茶そのものの味や香りを楽しんでみたい」という場合は、ダージリンティーをストレートで飲んでみるのもおすすめです。
ただし…ダージリンは収穫時期や商品によって味わいが大きく異なり、「軽やかで爽やかなタイプ」もあれば、「渋みやコクをしっかり感じるもの」もあるため、初めて飲む場合はクセの少ないタイプから試すといいでしょう。
迷った場合:「飲み比べて好みの紅茶を見つける」
それぞれの紅茶の飲みやすさなどを簡単にまとめると、以下のようになります。
| 好み | おすすめ |
|---|---|
| 柑橘系の香りが好き | アールグレイ |
| 華やかな香りを楽しみたい | アールグレイ |
| ミルクティーやアイスティーでも楽しみたい | アールグレイ |
| 香料のない紅茶が好き | ダージリン |
| 茶葉本来の香りを楽しみたい | ダージリン |
| すっきりしたストレートティーが好き | ダージリン |
つまり、「香りの分かりやすさやアレンジのしやすさを重視するならアールグレイ」「茶葉本来の繊細な味と香りを楽しみたいならダージリンティー」がおすすめです。
どちらも飲みやすさの方向性が異なるため、迷った場合は両方を飲み比べて、自分の好みに合う方を見つけてみるといいでしょう。
2種類の紅茶と「相性の良いお菓子&食べ物」は何?
2つの紅茶は、どちらも「食べ物やお菓子と一緒に楽しめる紅茶」ですが、香りや味わいの方向性が異なるため、相性の良いものも違ってくると言っていいでしょう。
アールグレイは、「ベルガモットの爽やかで華やかな香り」が特徴なので、柑橘系のお菓子、チョコレート、焼き菓子などとよく合います。
その一方で、ダージリンは「茶葉そのものの繊細な香りを楽しむ紅茶」なので、香りや味が強すぎないケーキ、スコーン、サンドイッチなどと合わせるのがおすすめです。
アールグレイに合うお菓子:「柑橘系やチョコ系」
アールグレイは、「ベルガモットの柑橘系の香りを活かせるお菓子」との相性が良い紅茶です。
【アールグレイに合う主なお菓子】
・レモンケーキ
・オレンジピール入りの焼き菓子
・パウンドケーキ
・マドレーヌ
・フィナンシェ
・スコーン
・クッキー
・チョコレート
・チーズケーキ
レモンやオレンジなどの柑橘系のお菓子は、ベルガモットの香りと方向性が近いため、爽やかな組み合わせになります。
また、バターを使った焼き菓子とも相性が良く、アールグレイの香りが口の中をすっきりさせてくれるでしょう。
チョコレートの濃厚な甘さと、ベルガモットの爽やかな香りを組み合わせるのもおすすめです。
アールグレイに合う食べ物:「軽くてあっさりした料理」
アールグレイはお菓子だけでなく、以下のような軽めの食事とも合わせられます。
【アールグレイに合う主な料理】
・サンドイッチ
・クロワッサン
・チーズを使った軽食
・スモークサーモン
・フルーツサラダ
ベルガモットの爽やかな香りがあるため、脂っこすぎない軽食と組み合わせると、食後感がすっきりします。
特に「午後のティータイム」や「軽めのランチ」に合わせやすい紅茶だと言ってもいいでしょう。
ダージリンに合うお菓子:「焼き菓子やフルーツ系」
ダージリンは、「花や果実を思わせる繊細な香り」を持つため、味や香りが強すぎないお菓子と相性が良い傾向があります。
【ダージリンティーに合う主なお菓子】
・スコーン
・シフォンケーキ
・カステラ
・バタークッキー
・マドレーヌ
・フルーツタルト
・アップルパイ
・ショートケーキ
・和菓子
特に甘さが控えめで素材の風味を活かしたお菓子なら、ダージリンの繊細な香りを邪魔しにくくなります。
ダージリンは、果実を思わせる華やかな香りを持つものも多いため、フルーツを使ったお菓子ともよく合います。
例えば、いちごのショートケーキ、アップルパイ、桃や洋梨のタルトなどは、ダージリンの軽やかな香りと合わせやすいでしょう。
特にセカンドフラッシュのように果実感のある香りを持つものは、フルーツ系のお菓子と組み合わせることで、紅茶の香りをより楽しみやすくなります。
さらにダージリンは、すっきりした渋みと繊細な香りを持つため、和菓子とも合わせやすい紅茶です。
【ダージリンティーに合う主な和菓子】
・羊羹
・どら焼き
・カステラ
・最中
・栗を使った和菓子
上記のような和菓子は、ダージリンの風味を邪魔しにくく、落ち着いた組み合わせになります。
特に甘さのしっかりした和菓子には、ダージリンの爽やかな渋みが良いアクセントになるでしょう。
ダージリンに合う食べ物:「素材の味を生かした料理」
ダージリンもお菓子だけではなく、軽めの食事と合わせることが可能です。
【ダージリンティーに合う主な料理】
・サンドイッチ
・サラダ
・卵料理
・白身魚
・軽めのチーズ
・パンやスコーン
強い香辛料や濃厚なソースを使った料理よりも、素材の味を活かした軽めの料理の方が、ダージリンの繊細な香りを楽しみやすいでしょう。
各種紅茶と「相性の良いお菓子の組み合わせ」一覧
「各紅茶とお菓子の代表的な組み合わせ」をまとめると、以下のようになります。
| 食べ物・お菓子 | アールグレイ | ダージリン |
|---|---|---|
| レモンケーキ | ◎ | ○ |
| チョコレート | ◎ | ○ |
| パウンドケーキ | ◎ | ◎ |
| スコーン | ◎ | ◎ |
| シフォンケーキ | ○ | ◎ |
| フルーツタルト | ◎ | ◎ |
| ショートケーキ | ○ | ◎ |
| 和菓子 | ○ | ◎ |
| サンドイッチ | ◎ | ◎ |
| 軽めの食事 | ◎ | ◎ |
アールグレイと合わせるお菓子には、「柑橘系のお菓子やチョコレート」「バターを使った焼き菓子」などが特におすすめです。
ベルガモットの爽やかな香りが、甘さやコクのある食べ物に良いアクセントを加えてくれます。
その一方で、ダージリンには、「シフォンケーキやフルーツ系のお菓子」「スコーン」「和菓子」など…比較的繊細な味わいのものがよく合います。
・華やかな香りを活かしたいなら「アールグレイ」
・食べ物の味を邪魔せず上品に合わせたいなら「ダージリン」
紅茶と合わせる食べ物選びで迷った場合は、上記のように判断すると選びやすくなるでしょう。
Q&A(よくある疑問)
ここでは、アールグレイとダージリンティーに関しての「よくある疑問」をQ&A形式でまとめます。
Q1.アールグレイとダージリンは同じ紅茶ですか?
いいえ、同じ意味ではありません。
アールグレイは、「ベルガモットの香りをつけたフレーバーティー」のことです。
その一方で、ダージリンは、「インドのダージリン地方で生産される紅茶」を指しています。
・アールグレイは「香りによる分類」
・ダージリンは「産地による分類」
上記のような感じで、「分類の違い」があると覚えておくと分かりやすいでしょう。
Q2.アールグレイに「ダージリンの茶葉」が使われることはありますか?
はい、あります。
アールグレイは特定の茶葉を指す名前ではないため、ダージリンの茶葉をベースにしてベルガモットの香りをつけることも可能です。
その場合は、「ダージリン特有の繊細な香り」と「ベルガモットの爽やかな香り」の両方を楽しめるでしょう。
Q3.「ダージリンアールグレイ」とは何ですか?
ダージリンアールグレイとは、一般的に「ダージリンの茶葉をベースにして、ベルガモットの香りをつけた紅茶」のことを指します。
「ダージリン」と「アールグレイ」は分類の基準が異なるため、この2つを組み合わせることは可能です。
ダージリンの華やかな風味にベルガモットの柑橘系の香りが加わり、通常のダージリンとはまた違った味わいになります。
Q4.アールグレイは紅茶以外にもありますか?
はい、あります。
アールグレイは「ベルガモットの香りをつけたお茶」という考え方で作られるため、紅茶以外のお茶をベースにした商品もあります。
例えば、緑茶やルイボスティーなどにベルガモットの香りを加えた商品が販売されることも存在するため、厳密には「アールグレイ=必ず紅茶」とは限りません。
商品を選ぶ際は、「ベースに使われている茶葉が何か」を確認しておくといいでしょう。
Q5.ダージリンならどれも同じ味ですか?
いいえ、全て同じではありません。
ダージリンティーは、茶園、収穫時期、気候、製法などによって味や香りが大きく変わります。
特に収穫時期による違いが分かりやすく、以下の3種類の茶葉では、それぞれ異なる風味を楽しめるでしょう。
・春摘みの「ファーストフラッシュ」
・夏摘みの「セカンドフラッシュ」
・秋摘み「オータムナル」
一つのダージリンが好みに合わなかった場合でも、別の収穫時期や茶園のものを試すと印象が変わってくるかもしれません。
Q6.アールグレイはどれも同じ味ですか?
こちらも全て同じ味ではありません。
アールグレイは、「ベースとなる茶葉」「ベルガモットの香りの強さ」「香料の使い方」などによって味が変わってきます。
「軽やかですっきりしたもの」もあれば、「コクが強くミルクティーに向いたもの」もあるのです。
そのため、自分好みのアールグレイを探す場合は、ベルガモットの香りだけでなく、ベースとなる茶葉にも注目してみましょう。
Q7.アールグレイとダージリンはどちらの方が強い香りですか?
一般的には、香りの分かりやすさでは「アールグレイの方が強く感じられやすい」でしょう。
アールグレイはベルガモットで香りづけされているため、柑橘系の香りがはっきりしています。
その一方で、ダージリンは茶葉そのものの香りを楽しむ紅茶なので、花や果実を思わせる繊細で複雑な香りが特徴です。
・アールグレイは「はっきりと華やかな香り」
・ダージリンは「繊細で奥行きがある香り」
単純な「香りの強さ」というよりも、上記のような「香りの方向性」が違うと考えると分かりやすいでしょう。
Q8.アールグレイとダージリンではどちらが苦いですか?
一概には決められません。
紅茶の苦みや渋みは、「茶葉の種類や量」「抽出時間」「お湯の温度」などによって変わります。
ダージリンには爽やかな渋みを感じるものがありますが、適切に抽出すれば強すぎる苦みが出るとは限りません。(アールグレイも「ベースとなる茶葉」によって渋みの強さが異なります。)
苦みが気になる場合は、茶葉を入れすぎたり、長時間抽出したりしないようにするといいでしょう。
Q9.アールグレイとダージリンはどちらが初心者向きですか?
好みによりますが、香りの特徴が分かりやすいという点ではアールグレイが親しみやすいでしょう。(柑橘系の香りが好きな方なら、紅茶初心者でも特徴を感じやすいです。)
その一方で、紅茶本来の香りや味わいを楽しんでみたい方にはダージリンがおすすめです。
迷った場合は、少量ずつ両方を飲み比べてみると、自分の好みを見つけやすくなるでしょう。
Q10.アールグレイとダージリンを混ぜても大丈夫ですか?
はい、好みに応じてブレンドして楽しむことも可能です。
ダージリンにアールグレイを少量加えることで、ダージリンの繊細な香りにベルガモットの爽やかさをプラスできます。
ただし、アールグレイの香りが強すぎるとダージリン本来の風味が隠れてしまうことがあるため、最初は少量ずつ混ぜるようにするといいでしょう。
まとめ
アールグレイは、「ベルガモットの香りをつけたフレーバーティー」である一方、ダージリンティーは、「インドのダージリン地方で生産される紅茶」を指しています。
| 比較項目 | アールグレイ | ダージリンティー |
|---|---|---|
| 分類 | フレーバーティー | 産地銘柄の紅茶 |
| 特徴 | ベルガモットで香りづけ | ダージリン地方で生産 |
| 香り | 柑橘系で爽やか・華やか | 花や果実を思わせる繊細な香り |
| 味わい | ベースとなる茶葉によって異なる | 爽やかな渋みと上品な風味 |
| ストレート | ○ | ◎ |
| ミルクティー | ◎ | ○ |
| アイスティー | ◎ | ◎ |
| おすすめな人 | 華やかな香りが好きな人 | 茶葉本来の香りを楽しみたい人 |
つまり、名前が付けられている基準が大きく異なっており、アールグレイは「香り」、ダージリンは「産地」を基準にした名称と考えると分かりやすいでしょう。
どちらの紅茶を選ぶか迷った場合は、「華やかな柑橘系の香りを楽しみたいならアールグレイ」「茶葉本来の繊細な香りや味わいを楽しみたいならダージリンティー」と覚えておくといいでしょう。
また、この2つは完全に相反するものではなく、「ダージリンの茶葉にベルガモットの香りをつけたアールグレイ」もあります。
「アールグレイとダージリンは全く別の茶葉」と考えるのではなく、それぞれの名前が何を表しているのかを理解することが大切です。
どちらにも異なる魅力があるので、ぜひ様々な飲み方(ストレートティー、ミルクティー、アイスティーなど)で試しながら、自分好みの一杯を見つけてみてください。

