赤松アズミ
赤松アズミ
くすみカラーとニュアンスカラーって、なんとなく似ているけど、同じ色じゃないのか?
レム
レム
似ている部分はあるけど、注目している色の特徴が少し違うんだよ。

近年は、ファッション、インテリア、コスメなどで「くすみカラー」と「ニュアンスカラー」という表現を聞くことも増えてきました。

これらは、どちらも「柔らかくて落ち着いた印象の色」を指すことが多いため、「同じ意味で使ってもいいの?」と疑問に感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか?

くすみカラーは、一般的に「鮮やかさを抑えた少しくすんだような色合い」を指しています。

一方、ニュアンスカラーは、「複数の色が混ざったような一言では表現しにくい繊細で曖昧な色合い」を指すことが多い言葉です。

そのため、これらのカラーには共通する部分が多く、同じ色が「くすみカラー」と「ニュアンスカラー」の両方として扱われることもあります。

この記事では、くすみカラーとニュアンスカラーの具体的な違いについて分かりやすく解説します。

ファッション、インテリア、コスメなどでカラーを選ぶ際の参考にしてみてください。

くすみカラーとは何か?

赤松アズミ
赤松アズミ
「くすみカラー」と聞くと、暗めの色を連想するんだけど、実際はどうなんだ?
レム
レム
「鮮やかさを抑えた少しグレーがかったような落ち着いた色」を指すことが多いよ。

くすみカラーとは、「鮮やかさを抑えた、やや灰色がかった落ち着きのある色合い」のことです。

一般的には、赤、青、緑、黄色などの色にグレーを混ぜたような「少し濁りを感じる柔らかな色」を指しています。

「くすみ」という言葉から暗い色を想像するかもしれませんが、必ずしも暗い色だけを意味するわけではありません。

明るさがあっても彩度が低く、鮮やかさが控えめであれば、くすみカラーと呼ばれることがあります。

代表的なくすみカラーとしては、以下のようなカラーが挙げられます。

【代表的なくすみカラー】
・くすみピンク
・くすみブルー
・くすみグリーン
・くすみパープル
・くすみイエロー

例えば、鮮やかなピンクよりも少しグレーがかったピンクは「くすみピンク」と呼ばれ、甘さを抑えた大人っぽい印象になります。

くすみカラーは、「派手すぎず、穏やかで落ち着いて見える」という特徴を持っています。

そのため、ファッション、インテリア、コスメ、ネイルなど幅広い分野で取り入れられており、ナチュラルで上品な雰囲気を演出したい時にも使いやすい色だと言えるでしょう。

また、くすみカラーは「ダスティカラー」や「スモーキーカラー」と似たような意味で使われることもあります。

ただし、これらの言葉には厳密に統一された定義があるわけではなく、商品やブランドなどによって使い方が異なっています。

つまり、くすみカラーは特定の一色を指す名称ではなく、「彩度を抑えた、少しくすんだように見える色のグループ」と考えると分かりやすいでしょう。

ニュアンスカラーとは何か?

赤松アズミ
赤松アズミ
「ニュアンスカラー」の方はピンと来ないよな。どんな色を指しているんだ?
レム
レム
「何色」と一言では言いにくい「複数の色を感じさせる繊細な色合い」だよ。

ニュアンスカラーとは、何色と一言では表現しにくい「複数の色が混ざり合ったような曖昧で繊細な色合い」を指す言葉です。

例えば、「ベージュのようにもグレーのようにも見える」「青にも緑にも見える」といった、はっきりと一つの色に分類しにくい色がニュアンスカラーとして扱われます。

「ニュアンス(nuance)」には「微妙な違い」「わずかな色合いの違い」といった意味があり、その名の通り、微妙な色の変化や複雑な色味を楽しめるのが特徴です。

代表的なニュアンスカラーとしては、以下のようなカラーが挙げられます。

【代表的なニュアンスカラー】
・グレージュ
・モーヴ
・トープ
・ブルーグレー
・セージグリーン

グレージュは「グレーとベージュの中間のような色」、ブルーグレーは「青とグレーが混ざったような色」というように複数の色の要素を感じられるものが多くあります。

ニュアンスカラーには、「柔らかい、上品、繊細、ナチュラル」などといった印象があります。

主張が強すぎない色が多いため、ファッション、インテリア、コスメ、ネイルなどにも取り入れやすく、他の色と馴染ませながら洗練された雰囲気を演出できるのも魅力だと言えるでしょう。

ただし、ニュアンスカラーは厳密な色彩規格によって定められた色の分類ではありません。

そのため、どこまでをニュアンスカラーと呼ぶのかは、ファッション、美容、インテリアなどの分野や、ブランド・商品によって多少異なる場合があります。

また、ニュアンスカラーには彩度を抑えた色も多いため、「くすみカラー」と同じような色を指すことがあります。

しかし、ニュアンスカラーのポイントは必ずしも「くすんでいること」ではなく、「単純な色名では言い表しにくい微妙な色合いであること」です。

つまり、ニュアンスカラーは特定の色を指す名称ではなく、「複数の色の要素を含んだ、曖昧で繊細な色合いを幅広く表す言葉」と考えておくと分かりやすいでしょう。

くすみカラーとニュアンスカラーの明確な違いとは?

赤松アズミ
赤松アズミ
くすみカラーとニュアンスカラーは、どっちもグレーがかった色に見えるんだけど、具体的に何が違うんだ?
レム
レム
色味や彩度から色の範囲、与える印象まで比べてみると違いが見えてくるはずだよ。

くすみカラーとニュアンスカラーは、どちらも「柔らかく落ち着いた色合い」として使われることが多いため、一見すると違いが分かりにくいかもしれません。

しかし、これらのカラーは「色を捉えるポイント」が少しだけ異なっています。

くすみカラーは「鮮やかさが抑えられていること」が大きな特徴なのに対し、ニュアンスカラーは「一つの色名では表現しにくい曖昧で繊細な色合いであること」が大きな特徴です。

「色味や見た目」の違い

くすみカラーは、元となる色の鮮やかさを抑え、グレー、白、黒などを少し混ぜたように見える色が中心です。

例えば、鮮やかなピンクよりも落ち着いた「くすみピンク」、鮮やかな青よりも穏やかな「くすみブルー」といったように「元となる色が比較的分かりやすい」のも特徴でしょう。

一方、ニュアンスカラーは、「複数の色の間に位置するような曖昧な色」が多く見られます。

「グレーなのかベージュなのか」「青なのか緑なのか」と一つの色名だけでは表現しにくく、見る人や光の当たり方によって色の印象が微妙に変わって見えることもあります。

・くすみカラーは「鮮やかさを抑えた見た目」
・ニュアンスカラーは「色の境界が曖昧な見た目」

上記のポイントに注目すると、それぞれのカラーの違いを掴みやすくなるでしょう。

「彩度や明るさ」の違い

くすみカラーは、基本的に「彩度が低く、強い鮮やかさを感じにくい色」が中心です。

彩度とは「色の鮮やかさを表す要素」のことで、「彩度が高いほど鮮やかに、低いほど穏やかで灰色がかったような色」に見えます。

一方、ニュアンスカラーも彩度を抑えたものが多く見られますが、低彩度であること自体がニュアンスカラーの絶対条件というわけではありません。

ニュアンスカラーでは彩度よりも、「複数の色を感じる」「色名を一つに決めにくい」といった微妙な色合いの方が重要となってくるのです。

また、どちらも「暗い色」だけを意味するものではありません。(※明るく淡い色でも、彩度が低ければくすみカラーになり得ますし、複雑で曖昧な色合いであればニュアンスカラーとして扱われる場合があります。)

「色の範囲や定義」の違い

くすみカラーは、「彩度を抑えた色」という比較的分かりやすい特徴があります。

赤、青、緑、黄色、紫など幅広い色に対して「くすみ○○」と表現できるため、元となる色を残しながら鮮やかさを抑えた色のグループと考えることができるでしょう。

それに対して、ニュアンスカラーとは、「より広く曖昧な概念」のことです。

グレージュのように「グレーとベージュの中間に位置する色」や、ブルーグレーのように「複数の色の性質を持つ色」なども含まれています。

したがって、ニュアンスカラーの方が「微妙な色合い」を表現するための幅広い言葉として使われやすいと言えるでしょう。

ただし、どちらも公的な色彩規格によって厳密に範囲が定められた色名ではないため、ブランド、業界、商品などによって使われ方が異なることがあります。

「与える印象」の違い

くすみカラーは鮮やかさが控えめなため、「落ち着き、大人っぽさ、上品さ、ナチュラルさ」といった印象を与えやすい色です。

鮮やかな色ほど主張が強くないため、ファッションでも比較的取り入れやすく、派手になりすぎないコーディネートを作りやすいでしょう。

一方のニュアンスカラーは、色の曖昧さや繊細さから、「柔らかさ、洗練、繊細さ、こなれた雰囲気」などを演出しやすいのが特徴です。

ただし、これらのカラーの印象にはかなり共通する部分があり、「くすみカラーだから落ち着いて見える」「ニュアンスカラーだから柔らかく見える」と明確に分けられるものではありません。

「代表的な色」の違い

くすみカラーの場合は、元となる色名の前に「くすみ」を付けて表現することが多いのが特徴です。

・「くすみピンク」
・「くすみブルー」
・「くすみグリーン」
・「くすみイエロー」
・「くすみパープル」

その一方で、ニュアンスカラーの場合は、複数の色が混ざったような独自の色名で呼ばれるものが多くあります。

・「グレージュ」
・「トープ」
・「モーヴ」
・「セージグリーン」
・「ブルーグレー」

例えば、グレージュやモーヴなどが、商品によって「くすみカラー」と紹介されるケースもあります。

「くすみカラーとニュアンスカラーの具体的な特徴をまとめた比較表」は、以下の通りです。

比較項目 くすみカラー ニュアンスカラー
主な特徴 鮮やかさを抑えた、くすみのある色 一言では表現しにくい曖昧で繊細な色
色味 グレーがかったような落ち着いた色が多い 複数の色が混ざったような色が多い
彩度 基本的に低め 低めのものが多いが、それだけで決まるわけではない
色の範囲 彩度を抑えた色が中心 中間的・複雑な色を幅広く含む
代表的な色 くすみピンク、くすみブルー、くすみグリーンなど グレージュ、モーヴ、トープ、ブルーグレーなど
与える印象 落ち着き、大人っぽさ、上品さ 繊細さ、柔らかさ、洗練、こなれ感
両者の関係 ニュアンスカラーとして扱われる場合もある くすみカラーを含む場合もある

このように「くすみカラーとニュアンスカラーは完全に別々の色のグループ」ではありません。

「彩度が低い」という特徴を重視すればくすみカラー、「複数の色が混ざったような曖昧さ」を重視すればニュアンスカラーと呼ばれやすく、その両方の特徴を持つ色も多いということです。

そのため、くすみカラーとニュアンスカラーを見分ける時は、色そのものを無理に二択で分類するのではなく、「どのような特徴に注目してその呼び方が使われているのか」を考えることがポイントになるでしょう。

くすみカラーとニュアンスカラーの見分け方とは?

赤松アズミ
赤松アズミ
実際に色を見た時は、どうやって見分ければいいんだ?
レム
レム
「鮮やかさが低いか」と「何色か一言で言えるか」を見るのがポイントになってくるよ。

くすみカラーとニュアンスカラーは見た目が似ているものも多いため、色だけを見て明確に区別するのが難しい場合があります。

見分ける時のポイントは、「鮮やかさが抑えられているか」と「何色なのか一言で表現しやすいか」の2点です。

「鮮やかさが抑えられているか」を見る

くすみカラーかどうかを判断する上で、まず注目したいのが、「色の鮮やかさ」です。

元となる赤、青、緑、黄色などが分かりやすく残っているものの、鮮やかさが抑えられて少し灰色がかったように見える場合は、くすみカラーと考えやすいでしょう。

・鮮やかなピンクを落ち着かせたような色:「くすみピンク」
・鮮やかな青を落ち着かせたような色:「くすみブルー」
・鮮やかな緑を落ち着かせたような色:「くすみグリーン」

「元の色は分かるけれど、鮮やかさが控えめになっている」という特徴が強ければ、くすみカラーと判断しやすくなります。

 「何色?」と聞かれて一言で答えられるかを見る

ニュアンスカラーを見分ける時は、その色を一つの色名だけで表現できるかどうかに注目してみましょう。

例えば、ある色を見て、以下のように感じる場合は、「ニュアンスカラーの特徴が強い」と考えられます。

・「グレーっぽいけれどベージュにも見える」
・「青っぽいけれど少し緑も感じる」
・「ピンクなのか紫なのか判断しにくい」

グレージュ、ブルーグレー、モーヴ、トープなどのように、「複数の色の中間にあるような曖昧な色合い」が代表的でしょう。

つまり、「これは青」「これはピンク」と比較的はっきり答えられるくすみカラーに対して、ニュアンスカラーは「○○とも△△ともいえる色」になりやすいという違いがあるということです。

 「くすんでいるか」「曖昧か」のどちらが目立つかを見る

迷った場合は、「その色の最大の特徴がどちらなのか」を考える方法もあります。

鮮やかさの低さや落ち着いた色味が目立つ場合は「くすみカラー」で、複数の色が混ざったような曖昧さが目立つ場合は「ニュアンスカラー」と捉えると分かりやすいでしょう。

「くすみカラーとニュアンスカラーの見分け方」を簡単に整理すると、次のようになります。

見分けるポイント くすみカラー ニュアンスカラー
鮮やかさ 抑えられている 抑えられているものも多い
元の色 比較的分かりやすい 一つに決めにくいことが多い
色の特徴 くすみ・低彩度 曖昧さ・繊細な色の混ざり
判断するときのポイント 「鮮やかな色より落ち着いているか」 「何色と一言で表せるか」

ただし、くすみカラーとニュアンスカラーは、「必ずどちらか一方だけに分類できる」というわけではありません。

例えば、「グレーがかったピンクと紫の中間のような色」であれば、彩度が低いという意味では「くすみカラー」で、何色なのか一言で表現しにくいという意味では「ニュアンスカラー」と捉えることができます。

グレージュ、モーヴ、セージグリーンなども、商品やブランドによっては「くすみカラー」「ニュアンスカラー」のどちらの表現でも紹介されることがあります。

そのため、実際に色を見分ける際には、「くすみカラーかニュアンスカラーか」という二択で考える必要はありません。

「鮮やかさを抑えている」という特徴に注目していればくすみカラー、「複数の色が混ざったような曖昧さ」に注目していればニュアンスカラーと呼ばれやすい、と考えるのが分かりやすいでしょう。

他の「似た色の表現」とも違いはあるのか?

赤松アズミ
赤松アズミ
他にもダスティカラーとかスモーキーカラーみたいな似ている色があるけど、別物だと考えた方がいいのか?
レム
レム
似ていても、「灰色み・淡さ・自然らしさ」など…それぞれ注目しているポイントが違うんだ。

くすみカラーやニュアンスカラーの他にも、ファッションやインテリア、コスメなどでは「ダスティカラー」「スモーキーカラー」「パステルカラー」「アースカラー」といった様々な色の表現が使われています。

どれも「穏やかで柔らかな色」を指すことがあるため、違いが分かりにくいかもしれません。

ただし、それぞれの言葉は注目しているポイントが異なるため、実際に使い分ける際は気をつけましょう。

大まかに整理すると、くすみカラーは「鮮やかさを抑えた色」で、ニュアンスカラーは「一つの色名では表しにくい曖昧で繊細な色」と考えた上で、他の表現と比較すると分かりやすいでしょう。

「くすみカラーとダスティカラー」の違い

ダスティカラーの「ダスティ(dusty)」には、「ほこりっぽい」「ほこりをかぶったような」といった意味があります。

色について使う場合は、鮮やかな色に灰色を加えたような、少しくすんだ色合いを指すのが一般的です。(例えば、「ダスティピンク」や「ダスティブルー」などがあります。)

この特徴はくすみカラーと似ているため、くすみカラーとダスティカラーは「ほぼ同じような意味」で使われることがあります。

ただし、「くすみカラー」は日本語で幅広く使われる表現であるのに対し、「ダスティカラー」は「ほこりをかぶったような灰色み」をイメージさせる表現です。

・くすみカラー:「鮮やかさを抑えた色を幅広く表現する言葉」
・ダスティカラー:「特に灰色がかって、ほこりをまとったように見える色」

上記のような差があると捉えておくと、各カラーのが分かりやすくなるでしょう。

「くすみカラーとスモーキーカラー」の違い

スモーキーカラーの「スモーキー(smoky)」は、「煙のような」という意味を持っています。

そのためスモーキーカラーは、「煙がかかったように灰色みを含む落ち着いた色」を表す言葉として使われます。(「スモーキーブルー」「スモーキーピンク」「スモーキーグリーン」などが代表例です。)

こちらもくすみカラーとの境界線はかなり曖昧で、同じような色について両方の名称が使われることがあります。

違いを意識するなら、くすみカラーが「低彩度の色」を広く表すのに対し、スモーキーカラーは特に「煙がかったような灰色み」を強調した表現と考えることができます。

したがって、ダスティカラーやスモーキーカラーは、くすみカラーと非常に近い位置にある表現だと言えるでしょう。

「くすみカラーとパステルカラー」の違い

くすみカラーとパステルカラーは、どちらも「鮮やかすぎない柔らかな色」ですが、見た目には大きな違いがあります。

パステルカラーは、「元となる色に白を加えたような、明るく淡い色」を指すのが一般的です。(「パステルピンク」「パステルブルー」「パステルイエロー」「パステルグリーン」などがあります。)

その一方で、くすみカラーはグレーを含んだような色が多く、鮮やかさを抑えた落ち着いた印象になります。

・パステルカラー:「 明るい・淡い・軽やか」
・くすみカラー:「落ち着いている・穏やか・大人っぽい」

上記のような「印象の違い」が出てくると考えておくと分かりやすいでしょう。

例えば、同じピンク系のカラーでも、パステルピンクは「明るく可愛らしい印象」になりやすく、くすみピンクは「甘さを抑えた落ち着いた印象」になりやすいです。

「ニュアンスカラーと中間色」の違い

ニュアンスカラーと「中間色」も似て見える言葉だと言ってもいいでしょう。

一般的な色彩の説明でいう中間色には、以下のように「複数の色の間に位置する色」を示す用法があります。

・赤と黄色の間にある「橙」
・黄色と青の間にある「緑」

また、文脈によって「どちらとも言い切れない中間的な色」という意味で使われることもあります。(ニュアンスカラーにも複数の色を感じさせるものが多いため、中間色と重なる場合があります。)

しかし、ニュアンスカラーは単純に「二つの色の中間」というだけではなく、「曖昧さや繊細さ、微妙な色の変化そのものを楽しむ表現」として使われることが多い点が特徴です。

例えば、グレージュは「グレーとベージュの中間的な色」であると同時に、その微妙な色合いからニュアンスカラーとしても扱われています。

「ニュアンスカラーとアースカラー」の違い

アースカラーとは、「土や砂、植物、木など自然界を連想させる色」を表す言葉です。

代表的なものとして、「ベージュ」「ブラウン」「カーキ」「オリーブ」「テラコッタ」などがあります。

ニュアンスカラーが「曖昧で繊細な色味」に注目した表現であるのに対し、アースカラーは「自然を連想させる色かどうか」がポイントです。

そのため、オリーブグレーやグレージュなどのように、アースカラーとニュアンスカラーの両方として扱える色も存在します。

一方で、はっきりとしたブラウンなどはアースカラーではあっても、必ずしもニュアンスカラーとは限りません。

「ニュアンスカラーとペールカラー」の違い

ペールカラーの「ペール(pale)」は、「淡い」「薄い」といった意味を持っています。

ペールカラーは、「白を多く含んだような淡く明るい色」を指すことが多いです。(ペールピンクやペールブルーなどが代表例です。)

ニュアンスカラーにも淡い色はありますが、ニュアンスカラーで重要なのは明るさではなく、色の曖昧さや複雑さです。

・ペールカラー:色の「淡さ・明るさ」がポイント
・ニュアンスカラー:色の「曖昧さ・繊細さ」がポイント

しかし、淡いグレージュのように「両方の特徴を持つ色」も存在します。

「似ている=同じ意味」ではない

これらの言葉を比較すると、それぞれ注目している特徴が違うことが分かります。

色の表現 主な特徴
くすみカラー 彩度を抑えた落ち着いた色
ニュアンスカラー 曖昧で繊細な色合い
ダスティカラー ほこりをかぶったような灰色みのある色
スモーキーカラー 煙がかったような灰色みのある色
パステルカラー 白を含んだような明るく淡い色
ペールカラー 非常に淡く明るい色
アースカラー 土や植物など自然を連想させる色
中間色 複数の色の間に位置する色

ただし、これらは必ずしも「互いに排他的な分類」になっているわけではありません。

たとえば、淡いセージグリーンであれば、以下のような感じで、複数の表現が当てはまる場合もあります。

・「彩度が低いのでくすみカラー」
・「緑ともグレーとも言い切りにくいのでニュアンスカラー」
・「灰色みがあるのでスモーキーカラー」
・「植物を連想させるのでアースカラー」

つまり、これらの言葉は「その色がどのグループに所属しているか」を厳密に分類するものというより、「その色のどの特徴に注目しているか」を表す言葉として捉えると分かりやすくなるでしょう。

・くすみカラーなら「鮮やかさの低さ」
・ニュアンスカラーなら「色味の曖昧さ」
・パステルカラーなら「明るさや淡さ」
・アースカラーなら「自然を連想させること」

…というように「それぞれの言葉が何を表しているのかを意識する」ことが、似た色の表現を見分けるポイントとなるでしょう。

Q&A(よくある疑問)

赤松アズミ
赤松アズミ
グレージュはどっちなんだ?ニュアンスカラーは全部くすんでいるのか?まだ疑問があるぞ…
レム
レム
くすみカラーとニュアンスカラーの「よくある疑問」をQ&A形式でまとめて確認してみよう!

ここでは、くすみカラーとニュアンスカラーについての「よくある疑問」をQ&A形式でまとめていきます。

Q1.くすみカラーとニュアンスカラーは同じ意味ですか?

完全に同じ意味ではありません。

くすみカラーは、「鮮やかさを抑えた落ち着いた色」を指すのが一般的です。

一方、ニュアンスカラーは、「一つの色名では表しにくい、曖昧で繊細な色合い」を指します。

ただし、彩度が低く、なおかつ複数の色が混ざったような色であれば、くすみカラーとニュアンスカラーの両方に当てはまることがあります。

そのため、これらのカラーは「同じ意味」ではなく、「重なる部分が多い色の表現」と考えると分かりやすいでしょう。

Q2.くすみカラーは全てニュアンスカラーなのですか?

必ずしもそうではありません。

たとえば、元のピンク色がはっきり分かるものの、彩度だけを抑えたようなくすみピンクは、くすみカラーではありますが、「何色か分からないほど曖昧な色」とは限りません。

反対に、グレーともベージュとも言い切れないグレージュのような色は、ニュアンスカラーらしい特徴を強く持っています。

したがって、「くすみカラー=ニュアンスカラーの一種」と単純に考えるより、「二つのグループが一部重なっている」と捉えるのが適切です。

Q3.ニュアンスカラーは必ずくすんでいますか?

必ずしもくすんでいる必要はありません。

ニュアンスカラーで重要なのは、「彩度が低いこと」ではなく、「複数の色を感じさせるような微妙で曖昧な色合いであること」です。

実際にはニュアンスカラーとして扱われる色に低彩度のものが多いため、くすみカラーと似て見えますが、「ニュアンスカラー=必ず低彩度」というわけではありません。

Q4.グレージュはニュアンスカラーなのですか?

グレージュは、代表的なニュアンスカラーの一つとして扱いやすい色です。

「グレーとベージュの中間のような曖昧な色合い」を持っているため、ニュアンスカラーの特徴によく当てはまります。

一方、彩度が低く落ち着いたグレージュであれば、くすみカラーとして紹介されることもあります。

つまり、「グレージュはニュアンスカラーとして扱われることが多いものの、色合いによってはくすみカラーにも当てはまる」と考えられます。

Q5.ニュアンスカラーには明確な定義がありますか?

一般的なファッションや美容などで使われる「ニュアンスカラー」には、「この数値の範囲なら必ずニュアンスカラー」といった統一された厳密な基準があるわけではありません。

・「一つの色名では言い表しにくい」
・「複数の色が混ざったように見える」
・「微妙で繊細な色合い」

…といった特徴を持つ色について、ニュアンスカラーという言葉が使われています。

そのため、同じ色でもブランド、商品、使用する分野などによって表現が異なることがあります。

Q6.くすみカラーには明確な定義がありますか?

くすみカラーについても、日常的な使用において一つの厳密な色域が定められているわけではありません。

一般的には、「彩度を抑えた、鮮やかすぎない落ち着いた色」のことを指します。

「くすみピンク」や「くすみブルー」と書かれていても、ブランドによって明るさや灰色み、色合いなどは異なるため、名称だけではなく、実際の色を確認するようにしましょう。

Q7.くすみカラーは暗い色のことですか?

必ずしも暗い色というわけではありません。

色には「明るさ」と「鮮やかさ」があり、くすみカラーでは特に鮮やかさが抑えられていることがポイントです。

そのため、明るく淡い色でも、彩度が低く落ち着いて見えれば、くすみカラーとして扱われることがあります。

つまり、「くすんでいる=暗い」とは限らないということです。

Q8.ニュアンスカラーは何色と何色を混ぜた色ですか?

ニュアンスカラーには決まった組み合わせがあるわけではありません。

グレーとベージュを感じさせる「グレージュ」、青とグレーを感じさせる「ブルーグレー」など「複数の色の中間」に位置するものが多くあります。

しかし、「必ず2色を混ぜた色」という意味ではなく、「一言では表現しにくい複雑な色味を幅広く表す言葉」と考えておく方がいいでしょう。

Q9.ファッションではどちらのほうが使いやすいですか?

どちらも使いやすいカラーのため、作りたい印象によって選ぶのがおすすめです。

落ち着いた大人っぽさや、色の存在感をほどよく残したい場合は「くすみカラー」が向いています。

一方、柔らかなワントーンコーデや、繊細で洗練された雰囲気を作りたい場合は「ニュアンスカラー:が取り入れやすいでしょう。

また、くすみピンクとグレージュなど、両方を組み合わせても自然にまとまりやすいです。

まとめ

赤松アズミ
赤松アズミ
最後に「くすみカラーとニュアンスカラーの見分け方」をおさらいしておいてもらってもいいか?
レム
レム
「鮮やかさを抑えた色」と「何色か言い切りにくい色」!…この違いを押さえておけば大丈夫だよ。

くすみカラーとニュアンスカラーは、どちらも「柔らかく落ち着いた印象を持つ色」として使われることが多いため、同じような意味に感じられることがあります。

しかし、これらのカラーは、それぞれ「注目しているポイント」が異なっています。

くすみカラーは「鮮やかさを抑えた落ち着いた色」で、ニュアンスカラーは「一つの色名では表しにくい曖昧で繊細な色合い」と考えると分かりやすいでしょう。

例えば、「くすみピンクやくすみブルー」などは、元となる色が比較的分かりやすいものの、彩度が抑えられているため「くすみカラー」と呼ばれます。

一方、「グレージュ、モーヴ、トープ、ブルーグレー」などは、複数の色の要素を感じさせ、「何色」と一言では表しにくいため、ニュアンスカラーとして扱われることが多い色です。

「これらのカラーの具体的な特徴」を簡単に整理すると、以下のようになります。

比較項目 くすみカラー ニュアンスカラー
主な特徴 鮮やかさを抑えた色 曖昧で繊細な色
注目するポイント 彩度・くすみ 色味の曖昧さ・複雑さ
元の色 比較的分かりやすいことが多い 一つに決めにくいことが多い
代表例 くすみピンク、くすみブルー、くすみグリーンなど グレージュ、モーヴ、トープ、ブルーグレーなど
印象 落ち着き、大人っぽさ、上品さ 柔らかさ、繊細さ、洗練、こなれ感

ただし、くすみカラーとニュアンスカラーは完全に別々のグループではありません。

例えば、彩度が低く、なおかつピンクとも紫とも言い切れない色であれば、「くすみカラー」と「ニュアンスカラー」の両方に当てはまることがあります。

そのため、「くすみカラーはニュアンスカラーの一種」「ニュアンスカラーは全てくすみカラー」と単純に考えるのではなく、これらのカラーには「重なり合う部分がある」と捉えるといいでしょう。

また、くすみカラーやニュアンスカラーには、「ダスティカラー、スモーキーカラー、パステルカラー、アースカラー」など似た表現も存在します。

・くすみカラー:「鮮やかさを抑えた色」
・ニュアンスカラー:「曖昧で繊細な色」
・ダスティカラー:「ほこりをかぶったような灰色みのある色」
・スモーキーカラー:「煙がかったような灰色みのある色」
・パステルカラー:「明るく淡い色」
・アースカラー:「自然界を連想させる色」

…というような感じで「どのような部分に注目しているのか」が異なっています。

ファッション、インテリア、コスメ、ネイルなどで色を選ぶ場合も、名称だけにこだわる必要はありません。

落ち着きや大人っぽさを出したいなら「くすみカラー」、柔らかさや繊細な色の重なりを楽しみたいなら「ニュアンスカラー」を意識すると、それぞれの魅力を生かしやすくなります。

そして、くすみカラーとニュアンスカラーで迷った場合は、以下の2点を確認してみましょう。

・「鮮やかさが抑えられているか?」
・「何色なのか一言で表現できるか?」

鮮やかさが抑えられていることが特徴なら「くすみカラー」で、複数の色が混ざったように見えて一言では表現しにくいなら「ニュアンスカラー」と判断しやすくなります。

ただし、両方の特徴を持つ色も多いため、無理にどちらか一方へ分類する必要はありません。

最終的には、「くすみカラーかニュアンスカラーか」という名称よりも、その色が持つ印象や、自分がどのような雰囲気を作りたいのかを基準に選ぶことが大切だということです。