「フレンチトースト」と「パンプディング」は似ているけど別物?違いを徹底比較してみた
フレンチトーストとパンプディング…どちらも「パン」「卵」「牛乳」を使った、どこか似ている料理です。
しかし、実はこの2つは、作り方・食感・食べられるシーンまで大きく異なります。
フレンチトーストは「朝食やカフェメニューの定番」として親しまれ、パンプディングは「デザートや家庭の保存料理」として発展してきました。
この記事では、主に以下のポイントを料理初心者の方にも分かりやすく解説していきます。
・フレンチトーストとパンプディングは何が違うのか
・なぜ混同されやすいのか
・家庭ではどちらを作るべきか
「なんとなく似ている料理」から一歩進んで、それぞれの魅力と使い分け方を知っていきましょう!!
もくじ
フレンチトーストとは何か?
フレンチトーストとは、パンを卵と牛乳を混ぜた液(卵液)に浸し、バターなどで焼いて作る料理です。
外側はこんがり香ばしく、中はしっとりふんわりとした食感に仕上がるのが特徴です。
現在では、朝食メニューやカフェメニューの定番として広く知られていますが、もともとは「硬くなったパンを美味しく食べるための料理」として生まれました。
ヨーロッパを中心に古くから作られていたとされ、特にアメリカでは家庭料理やブランチメニューとして定着しています。
とてもシンプルな料理で、以下の材料を用意するだけで作ることができます。
・パン(食パン・バゲットなど)
・卵
・牛乳
・砂糖(好みによる)
家庭でも手軽に作れる点が、多くの人に親しまれている理由の一つだと言えるでしょう。
食べ方のバリエーションも豊富で、メープルシロップやはちみつをかけたり、フルーツやホイップクリームを添えたりと、デザート感覚で楽しむこともできます。
一方で、ベーコンやチーズなどと合わせて、食事系として楽しむアレンジもあります。
また、近年ではホテルや専門店で提供される「長時間卵液に浸した高級タイプのフレンチトースト」も人気を集めています。
これらは通常よりも中までしっとりとしており、スイーツに近い仕上がりになるのが特徴です。
このようにフレンチトーストは、手軽さ・アレンジの自由度・親しみやすさを兼ね備えた、世界中で愛されているパン料理と言えるでしょう。
パンプディングとは何か?
パンプディングとは、パンを卵・牛乳・砂糖などを混ぜた液に浸し、オーブンで焼き上げて作るデザートや家庭料理です。
焼き上がりは全体がしっとりとしており、プリンやケーキに近い柔らかい食感になるのが特徴です。
パンプディングは、主にイギリスを中心としたヨーロッパの家庭料理として発展しました。
特に「余ったパンを無駄にしないための知恵」から生まれた料理とされており、家庭ごとにレシピや具材が異なるのも特徴です。
基本的な材料は、以下のようにフレンチトーストとよく似ているのですが…
・パン(少し乾いたパンでもOK)
・卵
・牛乳
・砂糖
さらに以下の具材などを入れて作られることも多く、デザート色が強い料理と言えます。
・レーズン
・ナッツ
・チョコレート
・フルーツ
調理方法としては、パンを小さくちぎる、またはカットしてから卵液に浸し、耐熱皿に入れてオーブンで焼き上げます。
そのため、フレンチトーストのように一枚ずつ焼く必要がなく、まとめて作れるのも特徴です。
また、焼き立てを温かいまま食べるだけでなく、冷やして食べたり、アイスクリームやソースを添えたりと、スイーツとして幅広く楽しめます。
このようにパンプディングは、保存食の知恵から生まれ、家庭ごとにアレンジされながら受け継がれてきた、素朴で奥深いパン料理と言えるでしょう。
フレンチトーストとパンプディングは何が違うのか?
フレンチトーストとパンプディングは、どちらも「パン・卵・牛乳」を使う料理のため、同じようなものだと思われがちです。
しかし…実際には、調理方法・仕上がり・食べられるシーンに明確な違いがあります。
まず、最も大きな違いは調理方法です。
フレンチトーストは、卵液に浸したパンをフライパンや鉄板で焼いて作ります。
一方、パンプディングは卵液に浸したパンを耐熱皿に入れ、オーブンで焼いて作るのが一般的です。
この調理方法の違いが、そのまま食感や見た目の違いにもつながっています。
次に、食感の違いがあります。
フレンチトーストは、外側がこんがり焼けて香ばしく、中はしっとりふんわりとした仕上がりになります。(朝食や軽食としても食べやすいのが特徴です。)
それに対して、パンプディングは、全体がやわらかく、プリンやケーキに近い、しっとりトロッとした食感になります。(デザートとして提供されることが多いのも特徴です。)
さらに、料理としての立ち位置にも違いがあります。
フレンチトーストはカフェやホテルの朝食メニューとしても定番ですが、パンプディングは「余ったパンを無駄にしないための家庭料理」として発展してきた歴史があります。
そのため、パンプディングの方がアレンジの自由度が高く、ドライフルーツやナッツ、チョコレートなどを加えて作られることも多くあります。
以下のように覚えておくと、違いをイメージしやすいでしょう。
・フライパンで焼く → フレンチトースト
・オーブンで焼く → パンプディング
どちらもパンを美味しく活用できる料理ですが、手軽に作ってすぐ食べたいならフレンチトースト、まとめて作ってデザートとして楽しみたいならパンプディングと考えると、使い分けやすくなります。
作り方・調理方法の違い
フレンチトーストとパンプディングは、使う材料こそ似ていますが、作り方には大きな違いがあります。
この違いが、そのまま食感や仕上がり、食べるシーンの違いにもつながっています。
まず大きなポイントは、加熱方法の違いです。
フレンチトーストは、卵液に浸したパンをフライパンや鉄板で焼いて作ります。
一枚ずつ焼き上げるため、外側に焼き色が付き、香ばしい仕上がりになります。
短時間で作れるため、朝食や軽食として作られることが多い料理です。
一方で、パンプディングは、卵液に浸したパンを耐熱皿にまとめて入れ、オーブンで焼いて作ります。
全体にゆっくり火が通るため、外側だけでなく中までしっとり柔らかく仕上がります。
どちらかというとデザート寄りの仕上がりになるのが特徴です。
次に、卵液への浸し方にも違いがあります。
フレンチトーストは、パンの形を保ったまま卵液に浸します。比較的短時間でも作れますが、長時間浸すと中までしっとりした高級店のような仕上がりになります。
それに対して、パンプディングは、パンをちぎったりカットしたりしてから卵液に浸すことが多く、液が全体に行き渡りやすくなります。
さらに、調理の手間や作る量にも違いがあります。
フレンチトーストは、食べる分だけその都度焼くスタイルが基本です。
パンプディングは、一度にまとめて作れるため、作り置きやおもてなしにも向いています。
簡単にまとめると、次のように覚えると分かりやすいでしょう。
・フライパンで焼く・一枚ずつ作る → フレンチトースト
・オーブンで焼く・まとめて作る → パンプディング
どちらもパンを美味しく活用できる料理ですが、すぐ食べたい・手軽に作りたいならフレンチトースト、まとめて作りたい・デザートとして楽しみたいならパンプディングと考えると、選びやすくなります。
違いが曖昧になったのは何故なのか?
フレンチトーストとパンプディングは本来、調理方法や食べられる場面が異なる料理ですが、現在では「違いがよく分からない」と感じる人も多くなっています。
2種類の料理の違いが曖昧になってきている理由は、複数あるので、詳しく紹介していきます。
まず、大きいのは、どちらの料理も使う材料がほぼ同じという点でしょう。
どちらもパン・卵・牛乳を基本とする料理のため、見た目や味の方向性が似やすく、料理に詳しくない人から見ると「同じような料理」に見えやすくなります。
次に、カフェ文化やアレンジレシピの広がりも影響しています。
近年では、フレンチトーストもデザート寄りに進化し、長時間卵液に浸したり、スイーツのような盛り付けがされることが増えました。
一方でパンプディングも、おしゃれなカフェメニューとして提供されることが増え、両者の境界がさらに曖昧になっています。
また、家庭での作り方が自由になったことも理由の一つです。
本来はフライパン調理とオーブン調理という違いがありますが、現在ではトースターや電子レンジ、スキレットなど、さまざまな調理方法が使われるようになりました。
その結果、「どちらの作り方にも当てはまらない中間の料理」も増えてきています。
さらに、これら2種類の料理の名前の印象の問題も違いを曖昧にしている要因となっているでしょう。
「フレンチトースト」は比較的聞き慣れている言葉ですが、「パンプディング」は日常会話ではあまり使われないため、パンプディングに近い料理でもフレンチトーストと呼ばれてしまうケースもあります。
以下のような理由が重なり、現在では両者の違いが曖昧に感じられるようになったというわけです。
・材料が似ている
・カフェ文化で見た目が近づいた
・家庭での作り方が自由化した
・呼び方が統一されていない
ただし、この2種類の料理の基本に立ち返ってみると…以下のような明確な違いがあるのです。
・フライパンで焼く → フレンチトースト
・オーブンで焼く → パンプディング
このような考え方で理解しておくと、違いを整理しやすいでしょう。
家庭ではどちらを作ればいい?
フレンチトーストとパンプディングは、どちらも家庭で手軽に作れる料理ですが、目的や状況によって向いている方が変わります。
つまり、その日の時間や食べたいシーンに合わせて選ぶのがおすすめだと言えるでしょう。
まず、手軽さや時短を重視するならフレンチトーストが向いています。
フライパンひとつで作ることができ、材料も少なく、思い立ったときにすぐ作れるのが大きな魅力です。(朝食や軽いおやつとして作りたい場合にもぴったりです。)
また、1〜2人分など少量だけ作りたい時にも便利でしょう。
一方で、まとめて作りたい場合やデザートとして楽しみたい場合はパンプディングが向いています。
オーブンで焼くため、準備さえすれば一度に複数人分を作ることができます。
作り置きもしやすく、冷蔵保存して少しずつ食べることも可能です。(また、レーズンやチョコ、フルーツなどを加えることで、デザート感の強い一品に仕上げることもできます。)
さらに、余ったパンを消費したい場合にもパンプディングは便利です。
少し乾いてしまったパンでも美味しく仕上がるため、食品ロスを減らす料理としても優れています。
簡単に選び方をまとめると、次のようになります。
・すぐ作りたい → フレンチトースト
・少量だけ作りたい → フレンチトースト
・作り置きしたい → パンプディング
・デザート感を重視したい → パンプディング
・余ったパンをまとめて使いたい → パンプディング
どちらが優れているというわけではなく、用途によって使い分けるのが理想的です。
家庭では「今日は手軽に朝食を作りたいのか」「デザートを楽しみたいのか」を基準に選ぶと、より満足度の高い仕上がりになるでしょう。
Q&A(よくある疑問)
ここでは、フレンチトーストとパンプディングに関して、よくある疑問をQ&A形式でまとめました。
初めて作る方や、違いが気になっている方は、ぜひ参考にしてみてください。
Q1. 食パン以外のパンでも作れますか?
A. 作れます。
フレンチトーストは、食パンのほかにバゲットやロールパンでも作ることができます。
特にバゲットは、外側の食感が残りやすく、カフェ風の仕上がりになります。
パンプディングは、むしろさまざまな種類のパンを混ぜて使うこともできます。
少し乾いてしまったパンでも美味しく作れるのが特徴です。
Q2. 古くなったパンでも使えますか?
A. 使えます。むしろパンプディングは古いパン向きです。
フレンチトーストでも使えますが、硬すぎる場合は卵液に長めに浸す必要があります。
パンプディングは、乾いたパンの方が卵液をよく吸うため、むしろ向いていると言えます。
Q3. 冷凍保存はできますか?
A. どちらも可能ですが、パンプディングの方が向いています。
フレンチトーストは冷凍すると食感が少し変わることがあります。
パンプディングはもともと水分量が多いため、比較的美味しさを保ったまま保存しやすいです。
Q4. 甘くないアレンジもできますか?
A. どちらも可能です。
フレンチトーストは、砂糖を減らしてチーズやベーコンを合わせると食事系になります。
パンプディングも、チーズやハム、野菜を入れて作ることができます。
Q5. 初心者におすすめなのはどちらですか?
A. まずはフレンチトーストがおすすめです。
フライパンひとつで作れて、工程もシンプルなため、料理初心者でも挑戦しやすいです。
慣れてきたら、オーブン料理のパンプディングに挑戦すると、料理の幅が広がります。
Q6. カフェのフレンチトーストが特に美味しいのはなぜですか?
A. 主な理由として、パンを卵液に浸す時間と材料のリッチさが違うことが多いことが挙げられます。
ホテルやカフェなどでは、数時間〜一晩かけてパンを卵液に浸すこともあります。
また、生クリームを加えるなど、家庭よりもリッチな配合になっていることも多いです。
フレンチトーストもパンプディングも、どちらも身近な材料で作れる魅力的な料理だと言えるでしょう。
基本を押さえた上で、自分好みにアレンジしながら楽しんでみてください。
まとめ
フレンチトーストとパンプディングは、どちらもパン・卵・牛乳を使う似た料理ですが、作り方や仕上がり、食べられるシーンに違いがあります。
フレンチトーストは、卵液に浸したパンをフライパンで焼いて作る料理で、外は香ばしく中はしっとりとした食感が特徴です。(短時間で作れるため、朝食や軽食として親しまれています。)
一方、パンプディングは、卵液に浸したパンをオーブンで焼き上げる料理で、全体がやわらかく、プリンやケーキのような食感になります。(まとめて作れるため、デザートや作り置きにも向いています。)
また、近年はカフェメニューやアレンジレシピの広がりによって、両者の境界はやや曖昧になっています。
しかし、基本的には次のように覚えておくと分かりやすいでしょう。
・フライパンで焼く → フレンチトースト
・オーブンで焼く → パンプディング
家庭では、「手軽にすぐ作りたい」「朝食として食べたい」ならフレンチトースト、「まとめて作りたい」「デザートとして楽しみたい」「余ったパンを活用したい」ならパンプディングがおすすめです。
どちらが優れているというわけではなく、それぞれに魅力があると言えるでしょう。
ぜひ、その日の気分や目的に合わせて作り分けながら、パン料理の美味しさを楽しんでみてください。

